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カナダ向け英語対応は必要?

あるクライアントより、US 英語とは別にカナダ英語を作る必要があるか聞かれました。 私たちは今まで、カナダ向けと言っても US 英語と中身は同じでよいという依頼しか受けたことがなかったため、カナダ英語対応が必要か翻訳会社 2 社とアメリカ在住の英語ネイティブライターに意見を聞きました。
最終的にはクライアントの意向に沿って対応しますが、上記三者のコメントを読む限り、US 英語をさらにカナダ英語へローカライズするメリットはあまりなさそうです。
一つ目の回答は、ヨーロッパの翻訳会社です。
「カナダ英語は実際には US 英語とほぼ同じであり、通常分岐した英語とは考えられておらず、個別のローカライズもされません。アクセントの違いはありますが、それは口語英語のみに適用されます。
でも、もし明確にカナダ市場をターゲットにするなら、カナダ人の翻訳者を付け確実にカナダに相応しいローカライズをします。ただ、US 英語からほとんど変更はないと思われるので、個人的にはあまり意味がないと思います。」
続いて、国内の翻訳会社の回答です。
「カナダ英語の対応は、現在登録されている過去の案件の中では実績がありませんでした。ただ、ご依頼いただければ対応することは可能です。カナダ英語は、アメリカ英語に対して文法的な違いはほとんどないようです。ただ、アメリカ英語よりもブリティッシュ英語に近いため、ブリティッシュ英語特有のスペル(colour, centre)などを使用し、アメリカ英語と異なる単語は多いようです。また、距離・速度・温度の単位もアメリカ表記と異なるようです。」
最後は、アメリカ在住で IT 系のテクニカルライターである英語ネイティブの回答です。
「今までにインターフェースやドキュメンテーションで、独立したカナダ英語バージョンを作ったことはないです。カナダ英語と US 英語は非常に似ているので、カナダ英語を作成するのは費用対効果が高いとは思えません。
私が知る限り、US 英語とカナダ英語の一番大きな違いは、カナダ英語が“colour”、“defence”、“travelled”のように一部ブリティッシュ英語のスペルを使っているところです。一方で、ブリティッシュ英語のスペルである“recognised”の代わりに、US 英語のスペルである“recognized”を使っていますが。 カナダ人は、アメリカ人の“restroom”の代わりに“washroom”を使うなど語彙に少し違いもありますが、 我々の IT 分野ではあまり気にしなくてよい傾向にあります。発音の違いもありますが、私達の英語化には影響しません。」

2016-04-06 09:00  ローカライズ業界知識

簡体字中国語と繁体字中国語の違い

簡体字中国語と繁体字中国語の違いについては、以前も書かせていただきましたが、今回はさらにご説明させていただきます。
簡体字中国語(Simplified Chinese)は、主に中国本土で使用されており、繁体字中国語(Traditional Chinese)は、台湾や香港などで使用されています。読んで字のごとく、簡体字は書体がシンプルな漢字で、繁体字は伝統的なタイプの漢字になります。日本の漢字は、繁体字に似ている字が多いですが、違いがあります。

簡体字と繁体字で綴りが違う文字は、約2,500文字ほどあるそうです。
以下に、ほんの一例ですが挙げてみました。



これらは綴りに違いはありますが、基本的に読み方は同じだそうです。またネイティブの方は、一般的に簡体字、繁体字とも理解はできるそうです。
だからと言って、簡体字と繁体字が混在して使われることは、違和感がありますし、避けなければいけません。
また、簡体字と繁体字で同じ意味を表現する場合でも、まったく異なる単語が使われることもありますので、単に綴りを置き換えれば良いとは限りません。
やはり訳し分けて対応することが必要になってきます。

2015-03-18 09:00  ローカライズ業界知識

二つの表記体系がある言語

セルビア語には、ラテン文字とキリル文字の二つの表記体系があります。と言っても、セルビア語自体、馴染みがない方も多いとは思いますが・・・今回、少し説明させていただきます。

セルビア語では、ラテン文字とキリル文字の二つの文字が使用されています。ただ、同じ文章内でラテン文字とキリル文字が混用されるのではなく、どちらか一方で表記します。
日本語のように、同じ文章中で漢字、ひらがな、カタカナが使い分けられているのとは違うんですね。
現在、ラテン文字とキリル文字は、どちらも普通に使用されており、どちらが主流かは用途などによっても違うようです。
また表記の違いとなり、文法的な違いなどはありません。
単語で例を挙げると、たとえば「セルビア語」の訳語は以下のようになります。

英語:Serbian
セルビア語(ラテン文字):srpski
セルビア語(キリル文字):српски

単語の表記だけで見ると、たとえば日本語の「いちご」と「イチゴ」の表記の違いのような感じでしょうか。
ただ文字によっては、キリル文字1文字をラテン文字2文字で表すものもあります。

ちなみに、現在のWindows の言語の表示形式では、セルビア語の場合、ラテン文字、キリル文字どちらも選択できます。
また、Facebook のセルビア語は、現状、キリル文字の表示になっています。

セルビア語同様、ボスニア語もラテン文字とキリル文字の二つの表記体系があります。
そのため、これらの言語のローカライズでは、どちらの表記にするかを指定する必要があります。
2014-07-23 09:00  ローカライズ業界知識

同じ言語でも訳し分けが必要?

以前、ポルトガルとブラジルで使われているポルトガル語は、全く同じではないことをお話させていただきましたが、ポルトガル語以外にも、使う国や地域によって、違いがある言語があります。
英語でも、アメリカ英語とイギリス英語では、違いがありますよね。
今回は、私たちが訳し分けて対応したことがある言語について、少しご説明いたします。

【ポルトガル語:ポルトガルとブラジル】
ポルトガルとブラジルのポルトガル語では、使われている単語や綴り、文法に若干の違いがあります。
また翻訳の場合にはあまり影響はありませんが、発音にも違いがあります。

<違いの一例>
進行形の場合、ブラジル・ポルトガル語では、動詞の後に「ndo」が付き、ポルトガル・ポルトガル語では、「a+動詞原型」となることが多くあります。

英語:Starting
ブラジル・ポルトガル語:Iniciando
ポルトガル・ポルトガル語:A iniciar

【スペイン語:スペインとラテンアメリカ】
スペインとラテンアメリカで使われているスペイン語にも、単語や綴り、発音、文法などに若干の違いがあります。
意味が通じないということはありませんが、やはり多少の違和感はあるかと思います。

<違いの一例>
「コンピューター」の意味で一般的に使われている単語に違いがあります。

英語:computer
スペイン・スペイン語:ordenador
ラテンアメリカ・スペイン語:computador

【フランス語:フランスとカナダ】
フランスとカナダで使われているフランス語は、上記のスペイン語の違いと比較すると、違いは大きいようです。
ただ発音に一番違いがあるので、翻訳の場合はそこまで差が出ないかもしれませんが、単語や綴り、文法などにも違いはあります。
以前書かせていただきましたが、「!」や「?」 の前に、フランス・フランス語ではスペースが入り、カナダ・フランス語では入らないことも、違いの1つです。

【中国語】
簡体字と繁体字の違いについて以前少し書かせていただきましたが、まず漢字の表記が違いますね。文字コードも違います。また使われる単語自体が違うものもあります。

また同じ繁体字でも、台湾と香港で使われる繁体字では漢字の表記などに若干の違いがあります。

<違いの一例>
「台」を表す表記に違いがある場合があります。

日本語:台湾
台湾(繁体字):臺灣
香港(繁体字):台灣

その他にも、アラビア語なども使用されている国や地域などによって違いがあります。
どこまで訳し分けて対応するかは、クライアントの意向などによって変わってきます。
2014-06-18 09:00  ローカライズ業界知識

ポルトガル語の新正書法とは?

ポルトガル語は主にポルトガルとブラジルで使われている言語ですが、それぞれで使用されているポルトガル語は、全く同じではありません。

ポルトガル語の新正書法とは2008年にポルトガル議会で可決された法案で、ブラジルでも大統領令として公布され、現在移行をおこなっています。
新正書法では、ポルトガル・ポルトガル語の綴りが、ブラジル・ポルトガル語に合わせた綴りに変更されている単語があります。
また、ブラジル・ポルトガル語にも一部の綴りに変更があります。
新正書法により、ポルトガル・ポルトガル語とブラジル・ポルトガル語の表記は、まだ相違もありますが、ブラジル・ポルトガル語の表記寄りに統一されてきています。

私たちが扱っているポルトガル語の翻訳も新正書法での対応が進んでいますが、クライアントの要望などにより、以前の書法(旧正書法)で対応している場合もありますので、ポルトガル語の翻訳依頼を行う際は、新正書法か、旧正書法かを指定する必要があります。
2014-04-23 09:00  ローカライズ業界知識
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