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三点リーダーって…

早速タイトルでも使ってみましたが、継続や余韻、省略などを表す場合、「…」を使うことがありますよね。
私たちが対応しているアプリのUI文言などでも、たとえば「更新しています…」など継続中の場合などで使用していることがあります。

みなさんもご確認いただければと思いますが、日本語環境(日本語のフォント)で、ワードやエクセルに半角でピリオドを続けて3 つ打つと、デフォルトの設定ではオートコレクト機能が働き、下記の図のように点が中央にきた全角の三点リーダー「…」に置き換わります。
整合性をとるため、また意図しないテキストに変換されることを防ぐため、私たちが普段ワードやエクセルを扱う際は、このオートコレクト機能をオフにして作業を行っています。ただし、翻訳者がこの機能をオンにしていると、こちらが意図していない変換が起こる可能性もあるので、意図しない変換が無いかについても、私たちは通常チェックしています。

ピリオド3 つを1文字で表記することを、欧文では、“HORIZONTAL ELLIPSIS” と言い、一般的に使用されています。
Unicode で “HORIZONTAL ELLIPSIS” は、“U+2026” となり、日本語表記の三点リーダーも“U+2026” に対応付けられています。
ただ日本語のフォントのように、点が中央にくるのではなく、欧文のフォントでは半角ピリオド3 つと同様、下に表示されます。
こちらも試していただけるとイメージできると思いますが、オートコレクト機能で置き換わった三点リーダーを選択して、フォントの設定を変更してみると、フォントによっては、点の位置が下に変わるものがあります。

半角ピリオド3 つ「...」の場合は、自動改行がある場合、ピリオドの途中で改行が入ってしまう可能性がありますので、対応方法については、クライアントの意向や対応するデータファイルなどによっても変わってきますが、同じファイル(アプリ)内で混在しないよう、整合性をとることを心がけています。



2014-09-17 09:00  文言設計

中国語を扱うときは

日本人にとって中国語は、読めないけれど漢字だからなんとなく意味がわかる、そんな言葉だと思います。
しかし、やはり日本語の漢字とまったく同じわけではありません。今回は中国語の文字について、私たちがローカライズ時に注意していることを少し書かせていただきます。

まず文字入力についてです。中国語と日本語には見た目が同じ漢字が存在しますが、同じに見えても文字コードが異なる場合がありますので、日本語IMEで中国語を入力することは避けなければいけません。また中国語には簡体字と繁体字があり、この両者も文字コードや入力方法が異なります。
入力方法を誤ると、簡体字と繁体字が混在したり、誤字が生じる場合がありますので、必ずネイティブに対応してもらっています。

続いて、中国語のフォントについて。翻訳データのやりとりで使用されるフォントは、簡体字が「SimSun」、繫体字は「MingLiU」が一般的です。一方、簡体字・繁体字ともに、フォントによってデザインが異なる文字があります。私たちが実際の製品上で中国語表示確認を行うとき、PCのデータファイル上の文字と違って見える場合は、データファイルの表示フォントを変更して確認したり、判断が難しい場合はネイティブに確認を取るようにしています。
また、一部の簡体字フォントには、繁体字をカバーしているものがありますが、こちらに含まれる繁体字は簡体字寄りのデザイン(新字形)を採用しており、このようなフォントでは繁体字と簡体字が同じ文字に見えるものがあります。これは、繁体字に簡体字が混在しているのではなく、フォントのデザインによるものです。フォントのデザインによるものなのか、誤って混在してしまっているのか、表示確認時にはそうした点にも注意が必要なのです。

【繁体字(新字形)と簡体字が同じに見える例】
2014-01-29 09:00  文言設計

右も左もわからないでは困る!? 右から読む言語へのローカライズ

私たちが現在ローカライズ対応をしている言語の中には、アラビア語、ヘブライ語、ペルシア語といった、右から左へと読む言語も含まれています。 “Right-to-left writing” を略して RTL 言語と呼ばれる右から読む言語へのローカライズ需要も、近年は増えてきていると感じています。

そのような状況の変化の中で、私たちは RTL 言語についての基礎的な情報を学ぶことから始めています。

アラビア語においては、文字は右から左へと読まれますが、数字は、日本語の横書きと同じように、左から右へと読まれます。 アラビア語では、インド数字(アラビア・インド数字とも呼ばれています)や、0~9 で表すアラビア数字が使われますが、どちらの表記でも左から右へ綴られるとのことです。
たとえば、「123回 再生」という文言が、アラビア語にローカライズされると“321عرضًا”となっています。
数字同様、アラビア語の文中に英語が含まれる場合も、その英語の部分は左から右へと記述されます。
このように、右から左へと、左から右へという二つの方向性を有するテキストは “Bi-directional text (Bidi text)” などと呼ばれています。

この “Bi-directional text” を、アプリケーションのユーザーインターフェース(UI)上で正しく表示させるためには、テキストを表示させるアルゴリズムの考慮が必要になることもあります。
(参考)The Unicode Consortium のサイトにおける Unicode Bidirectional Algorithm についての説明:
UNICODE BIDIRECTIONAL ALGORITHM

RTL 言語の表示が UI 上で正しく表示されない場合、私たちは翻訳者やアプリケーションの設計者に相談しながら、文言内の適切な位置に “RIGHT-TO-LEFT MARK” (\u200f)などの Unicode 制御文字を配置するなどの対策をとっています。
UI 上で使う文言には “%s” などの書式指定子が、1つの文言内に複数回使われることも多く、そのような場合は特に、ローカライズされた文言の語順が UI 上で意に反して入れ替わってしまったりすることなく、意味が通るように正しく表示されているかを確認しながら、ローカライズ版のテキストファイルを作成しています。

アプリケーションの UI がそれぞれの言語で正しく表示されるように、「右から左へ読む」というような言語の特徴のみならず、表示のアルゴリズムなども考慮しながら、私たちは多様な言語へのローカライズ業務に取り組んでいます。

2013-12-18 14:31:38  文言設計

ローカライズを考慮した文言設計

ソフトウェアを開発する時に、海外版も開発することを考慮に入れて設計しておくとローカライズがスムーズにできます。
下記に考慮すべき点の例を挙げます。

  • 文言に出てくる名詞が単数、複数両方あり得る場合は、名詞の単複を使い分ける言語用に単数用、複数用別々の ID で文言を用意します。日本語文言は同じでも英語文言は名詞の単複により変わる場合があります。
    単数用日本語文言:選択したフォルダを削除します。
    単数用英語文言:Delete the selected folder.

    複数用日本語文言:選択したフォルダを削除します。
    複数用英語文言:Delete the selected folders.


  • 言語によっては文言に含まれる文字の中からアクセスキーを選ぶため、文言に出てこない文字を指定することができません。 英語版がある場合は、英語文言が決定してからアクセスキーを割り当てる文字を決めることをおすすめします。
    英語版のアクセスキー例:



  • 1 つの文の中で書式指定子(例:%s)を複数使用する場合は、語順が変わっても問題がないように「%1」、「%2」など違うものを使用します。
  • 例:
    日本語文言:他のユーザーが%1を起動しているため、%2を実行できません。
    英語文言:Cannot run %2 because another user is running %1.

    注意:言語によっては書式指定子に入る最初の文字が母音/子音、男性名詞/女性名詞によって前置詞が変わるため、書式指定子を入れ替えるだけでは正しい文章にならない場合があります。ヨーロッパ言語などは要注意。



  • 1つの文章を分割して別々の ID に入れ、組み合わせて使用する設計は避けます。なぜなら、言語によってはもとの組み合わせが成立しないことが多く、また、翻訳者は分割された文言を訳すことになり、翻訳ミスを起こす可能性が上がるためです。


  • 日本語と外国語の表記の違いに対応できる設計をします。
    語順
    テレビのチャンネル 8CH CH8
    コンピューターのドライブ名  C ドライブ  Drive C  


    単位
    標準で使用される単位が違う例  メートル  Inch
    同じ単位でも表記が違う例  MB  Mo  

    日付、時刻のフォーム
    年/月/日  月/日/年  日/月/年  日.月.年 
    米国は、12 時間式表記です。通常は、OS で選択されている言語の書式をそのまま使用する設計にすることをおすすめします。

    カレンダー上の曜日の始まり
    ・(日) 日曜日または月曜日始まり
    ・(米) 日曜日始まり

    キーボードのキー名
    ・(日) Ctrl
    ・(独) Strg

    数値 : 整数の区切り、小数点をあらわす文字
    言語の例 整数の区切り 小数点 表記例
    日、米 カンマ  ピリオド  123,456,789.00 
    独、伊 ピリオド  カンマ  123.456.789,00 

    備考:表示形式だけではなく、アプリケーションの動作に関わる場合があります。
    (例:データファイルのサイズ等)

誤った表記は別の意味に取られる場合もあり、混乱のもとになりますので気をつけたいですね。
2013-12-18 14:15:04 文言設計
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