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文字切れしてない?

最近ではスマートフォンなどモバイルアプリの UI 文言のローカライズも増えてきていますが、画面が小さくなればなるほど苦労する点の一つが、画面から文字が切れないように調整することです。
私たちは通常、日本語文言から英語翻訳し、その英語文言を多言語翻訳するというフローで対応していますが、日本語から英訳した場合、英語文言の方が長くなる傾向にあります。また英語文言を多言語翻訳すると英語より長くなる傾向にある言語もあります。
日本語文言が幅ギリギリだと、英語や多言語では文字切れしてしまう可能性があることが想像できますよね。
通常、中国語や韓国語などでは英語より短いことが多いのですが、ドイツ語、スペイン語、ロシア語などでは英語より長くなる傾向にあります。

文字を幅に収めるための対応として、多言語では省略形の「.」を用いることがあります。
英語でも、たとえば “information” を “info.” などとすることがありますよね。
以下にイタリア語の例をあげてみました。
英語:Recording Settings
イタリア語:Impost. di Registrazione
イタリア語(フルスペル):Impostazioni di Registrazione
この場合、“Settings” の訳語を省略形にしています。

また、以下のスペイン語のように、冠詞などを省略する場合もあります。
英語:Playlists
スペイン語:Listas reproducción
スペイン語(フルスペル):Listas de reproducción

ただ、省略を多用すると意味が伝わりづらくなるので注意が必要です。また、そもそも省略形や冠詞を使わない言語もありますので、その場合は省いても良い要素(単語や文)を削ることがあります。
たとえば以下のように、英語が2文の場合でも意味が通じるようであれば、省略形を使用せず1文のみの訳語にする場合もあります。
英語:Not enough free space in memory. Delete files to ensure free space.
イタリア語:Eliminare file per recuperare spazio libero.
イタリア語(全訳文):Spazio libero sulla memoria insufficiente. Eliminare file per recuperare spazio libero.
本来は2文とも必要ですが、どうしても入らない場合に、2文目だけでもユーザーに伝えたいことが最低限伝わることから、1文目の “Not enough free space in memory.” の訳語を省略しています。

このような対応を減らすためには、日本語文言作成時に、幅があまりギリギリにならないようローカライズを考慮した日本語文言にすることも必要かもしれませんね。

2015-02-04 09:00  多言語翻訳知識
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