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翻訳祭に行ってきました!

以前少し紹介しましたが、2014年11月26日、 JTF 主催で毎年開催されている翻訳祭に今年も参加してきました。
今回も色々なセッションに参加しましたが、私たちは日頃から翻訳の品質チェック方法については、試行錯誤していることもあり、以下のセッションから翻訳品質について印象に残ったことを少し書かせていただきます。

1. 「新翻訳時代を作る品質管理イノベーション
  ~多種多様なニーズ、コンテンツに合わせた翻訳品質基準の設定と品質管理プロセス~」
【講師】 徳田 愛 氏 (株式会社ヒューマンサイエンス)
     本田 秀樹 氏 (株式会社ヒューマンサイエンス)

2. 「翻訳チェックする際の明快な指針を検討する
  ―あったらいいな―翻訳チェックのガイドライン」
【パネリスト】 斎藤 玲子 氏 (日本オラクル株式会社)
        河合 正廣 氏 (YAMAGATA INTECH株式会社)
        田中 千鶴香 氏(技術翻訳者、JTF理事・標準スタイルガイド検討委員長)
【モデレーター】 中村 哲三 氏 (株式会社エレクトロスイスジャパン)

・翻訳者(翻訳会社)は、ガイドラインを守り、誤訳のない高品質な翻訳を納品したつもりだが、クライアントは、自然で流暢な翻訳を求めており納品された翻訳に満足していないなど、翻訳品質に対する認識にギャップが生じる場合がある。このギャップを解消するためには、ニーズ、コンテンツに合わせた翻訳基準を設定することが必要。たとえば、同じマニュアルでも、一般ユーザーの場合と専門ユーザーでは求める翻訳品質が違ってくる。クライアントは、事前にターゲットユーザーやコンテンツの種類などを伝えることが重要。

・チェック割合の固定化は避けるべき。対象のボリュームによって、その都度チェックの割合を決めた方が良い。たとえば、10万ワードなどボリュームが多い場合のフルチェックは工数がかかりすぎ、全体の10% の1万ワードでもある程度の品質がわかってくる場合もある。逆に10ワードなどボリュームが少ない場合は、10% の1ワードでは計れないので、フルチェックが必要となる。ボリュームが少ないほどチェックの割合を増やす必要がある。

・翻訳のフィードバックで、重大なエラー(誤訳により、ユーザーが間違った操作をしてしまい、危害を及ぼす可能性があるなど)は、わずかで、ほとんどがクライアントしか知らない情報に基づく変更や恣意的な変更依頼になっている。このような恣意的なフィードバックを避けるためには、クライアントからの事前の情報出し、一貫性のあるチェック、また修正理由や修正の必要性を伝えることが必要。

・クライアントから多くのフィードバックがきたことがあったが、クライアントと翻訳者が直接会って話しをすることで、フィードバックが減ったケースがあった。

他にも有意義なお話しはたくさんありましたが、参加したセッションで共通していたのが、コミュニケーションの大切さでした。 私たちローカライズ担当者は、開発者と仕様や翻訳に必要な条件などを共有すること。また翻訳会社には、その情報を事前に伝え、疑問などあればフィードバックしてもらうこと。翻訳会社は翻訳者と情報共有するなど、お互いが密にコミュニケーションをとることが、高品質な翻訳につながっていくことを改めて感じました。

2014-12-17 09:00  その他
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