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その使い回し、問題ないですか?

「今回追加する文言は、以前に多言語翻訳しているので、今回もその訳語を使えますよね」と、ソフトウェアエンジニアの人から言われたとしましょう。
これは問題ないと思いますか?
通常は問題ないことが多いのですが、ネイティブへの確認が必要な場合もあります。
たとえば、ボタン名などでもよく使われる「オン(On)」、「オフ(Off)」の場合、通常私たちは、翻訳する時の参考情報として仕様などを伝えていますので、どの様な場面で、何を「オン」、「オフ」にするのかなどを伝えて、翻訳をおこなってもらっています。
日本語では、特に仕様に影響されず、「オン」、「オフ」が使えますね。英語でも、“On”、“Off” は汎用的に使えるかと思います。ところが、多言語ではそうはいかないことがあります。
以前の記事で、スペイン語、フランス語、イタリア語などでは、男性形、女性形があることで、単語の語形に変化があることをお話ししましたが、この場合も、「オン」、「オフ」にする対象が男性形か女性形か、また単数か複数かなどによっても、「オン」、「オフ」の訳語の語尾に変化があるからです。
以下にイタリア語の例を挙げてみました。
<On>
女性形単数:Attivata
女性形複数:Attivate
男性形単数:Attivato
男性形複数:Attivati
<Off>
女性形単数:Disattivata
女性形複数:Disattivate
男性形単数:Disattivato
男性形複数:Disattivati

ではこのような言語で、汎用的に使える訳語はないのでしょうか?
たとえば、以下の様に短縮形やカッコを使用する方法があります。
<イタリア語>
On:Attiv.
Off:Disattiv.
<フランス語>
On:Activé(e)
Off:Désactivé(e)

これだと仕様に影響されず、使えそうですね。
さらに言語によっては、何を「オン」、「オフ」にするかで、訳語自体が変わってくる場合もあります。
たとえば、スペイン語では、機能やオプションなどを「オフ」にする場合は、“Desactivado”、電源を「オフ」にする場合は、“Apagado”(どちらも男性形での例になります。)を使用するのが、一般的だそうです。
やはりネイティブへ確認をとるのが確実です。

2014-11-05 09:00  多言語翻訳知識
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