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「メール」はmail?

今では世界中でやり取りされている「メール」ですが、「メール」を英語にする際は“mail”でしょうか?
“e-mail”でしょうか?“mail”は元々手紙や小包などの「郵便物」を意味しますので、動詞または名詞として
“e-mail”の代わりに使うのは曖昧さを生むため注意が必要です。ただし、メールソフトの中の“mail box”など形容詞として使用することは一般的なようです。時々“Email”のように文中でも“E”が大文字になっているのを目にすることがありますが、固有名詞ではないので“Email”とする理由は特にありません。
“e-mail”と“email”でどちらを使用するかについては全く個人や会社の好みによりますし、“e”と“mail”の間のハイフンは伝統的に使用されていましたが、最近はハイフンを入れない傾向が強く、ハイテク分野の最も一般的なスタイルガイドである『AP Stylebook』も2年前にハイフンを入れるのをやめたそうです。

というわけで、私たちは“email”の使用をおすすめします。

2014-10-29 09:00  英訳知識

「私はペンも鉛筆も持っていません。」の「も」は“and”か“or”か?

英訳をしていると、文脈にふさわしい単語や前置詞は何かなど色々と悩みますが、「私はペンも鉛筆も持っていません。」というような場合の「も」は、“and”と“or”のどちらを使えばよいのか迷ったことはありませんか?
ペンか鉛筆のどちらかを持っているか、という質問に対して、両方持っていない場合は“Sorry, I don't have a pen or a pencil.”のように“or”を使用します。
このように、否定の後に“or”を入れると「両方とも持っていない」(全否定)という意味になります。

ちなみに、ペンと鉛筆両方持っているか、の返事としてどちらか一つしか持っていない場合は、“Sorry, I don't have a pen and a pencil.”のように“and”を使用します。
こちらは、「両方は持っていない」(部分否定)の意味になります。
でも、このような場面では、実際には“I have a pen, but not a pencil.”というような回答の方がよく使われるかもしれませんね。


2014-10-22 09:00  英語文法

単純置換えで大丈夫?

既存の日英文言から1単語だけ変更があったので、多言語もそこだけ訳語を変更して下さいという依頼が来ることがあります。
たとえば短い文言では、「フォントの設定」、「色の設定」、「システムの設定」など「~の設定」はよく使われる文言になります。英語では、“Font settings”、“Color settings”、“System settings”となり、日本語も英語も「~」の箇所のみが違いますよね。
では、多言語ではどうなるでしょうか?

たとえば、オランダ語の場合、ハイフンの有無として違いが出てくることがあります。
Font settings:Lettertype-instellingen
Color settings:Kleurinstellingen

スペイン語の場合は、以下のように前置詞も変更になる場合があります。
Font settings:Configuración de fuentes
System settings:Configuración del sistema

このように、変更があった単語のみ、訳語を単純に変えればよいということではないんですね。
また、短い文言では変更があった単語のみの訳語変更で済んでも、文中で使われているとそれ以外の変更も必要な場合があります。
以下はフランス語の例ですが、英語で “SD card” と “system storage” の違いが、フランス語では前後の冠詞や動詞の語形にも違いが出てきます。
<英語>
The SD card is damaged.
The system storage is damaged.
<フランス語>
La carte SD est endommagée.
Le stockage système est endommagé.

スペイン語やフランス語、またイタリア語などでは、男性形、女性形があるため上記のような違いが出てくることがありますが、言語によっては、それ以外でも様々なルールがあります。
アプリケーションの名前などは、どの言語でも英語のまま使われることもあります。文中でその箇所のみが違う英語の文言に変更になった場合は、私たちでも単純に置換えることはできますし、やっていいのではと思ってしまいがちですが、それも危険なのです。この場合も、ネイティブへの確認が必要となります。

2014-10-15 09:00  多言語翻訳知識

becauseとsinceの違いについて

みなさんは英語を書く際、理由を表す場合に“because”と“since”ではどちらを使いますか?これらは正式には意味が異なりますが、日常会話ではどちらも理由を表す語としてよく使用されています。
しかし、“since” には「~以来ずっと」の意味もあるため、テクニカルライティングではあいまいさを避けるため、またノンネイティブに配慮し、通常 “because” を使用します。

<例文>
Cannot play because the file is in use.
ファイルが使用中のため、再生できませんでした。

具体的にbecauseとsinceの違いを見てみましょう。
Because you moved away, I never go to the movies.
※あなたが離れてしまったので映画に行っていないと明確に理由を述べています。

Since you moved away, I never go to the movies.
※最初の節は主節が起こっている期間を明確にしているだけで、「なぜ」映画に行かないかについては言っていません。しかしながら、日常的な用法では映画に行かなくなったのはあなたが離れたことが理由という意味に解釈されます。

Microsoftのスタイルガイドラインでは、以下のようにテクニカルライティングにおいて“because”と“since”を区別すること(“because” は理由について使用し、”since“は時間の経過について使用する)は翻訳時やノンネイティブに対してあいまいさを減らすため重要であると強調しています。
“Do not use since to mean because. The use of since to mean because can be confusing to the worldwide audience, and the possible ambiguity may lead to mistranslation in machine-translated content. In general, use because to refer to a reason and since to refer to a passage of time.”

また“as”についても、理由を表す場合や「~の間に」といった時間を表す場合は、ノンネイティブが読むことも考慮し使用を避けるべきとの記載があります。
“Do not use as a synonym for because or while in subordinate clauses. Both uses are grammatically correct, but they make reading more difficult for the worldwide audience. ”

読み手の立場に立って誤解なく正しく伝わるよう、適切な単語の選択が大切です。

2014-10-08 09:00  英訳知識

いつも難しいとは限らない? - 部分否定

This value does not always indicate an issue with commands.

上記は、アプリケーション内で使われている英語メッセージの一部です。
「この値は、必ずしもコマンドの問題を示しているとは限りません。」という意味になります。

「いつも」という頻度を表す副詞“always”の前に否定の“not”を置いて打ち消すと、“always”以下の「いつも~である」ことを否定し、「“いつも~である”ということはない」、つまり、「いつも/必ずしも~というわけではない」という部分否定の意味となります。

“not always”を含む部分否定の文を訳す際の間違えやすいポイントとして、「いつも/常に~ない」というように、全否定として訳してしまうことがあげられます。

そうしないために、以下のような簡単な文例で“not always”は部分否定と覚えてしまうのも一つの手かもしれません。

<会話例>
- Do you always go to school by bus? (いつもバスで通学しているの?)

- Not always. (いつもというわけではないよ。)
[バスではなく、他の方法で通学している日もある。]

上記の会話例の“Not always.”は“I don't always go to school by bus.”の一部であると言えますが、“always”を以下のように“not”より前に置いてみると、意味はどうなるでしょうか?

I always don't go to school by bus.

この文は「私はいつもバスで通学しない。」という全否定になります。 ただ、「いつも~しない」という意であれば上記の表現よりも“I never go to school by bus.”とするほうが一般的のようです。
あるネイティブスピーカーは、その理由について“always”は基本的に「いつも(~である)」という肯定的な表現で使われるものなので「いつも/決して(~ない)」という否定的な表現では“never”を使うほうがしっくりくるからと話していました。

2014-10-01 09:00  英語文法
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