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ハイフンと似て非なる横棒の正体とは?

「ハイフン」は日本語でもよく使いますが、英語では「en ダッシュ」や「em ダッシュ」など横棒にいくつか種類があることをご存知ですか?
「en ダッシュ」と「em ダッシュ」は、見た目はハイフンにそっくりですが長さが違います。
それぞれ幅がアルファベットの”n”と”m”と同じことが名前の由来で、「ハイフン」、「en ダッシュ」、「em ダッシュ」の順で横に長くなります。
また、用法もそれぞれ違いますので、使用例を下記に挙げます。

「ハイフン」の使用例:
・単語の途中で改行する場合
・複合形容詞を作成する場合(例:a too-brief rest)

「en ダッシュ」の使用例:
・期間を表現する場合(例:3-5 days, Monday-Thursday)
・複合語を作成し、分かれた一方の語が二単語の場合(例:a Nobel Prize-winning physicist)
・複合語を作成し、分かれた一方の語にすでにハイフンがある場合(例:an anti-American-leaning organization)
・方向、敵対、反対関係を意味する場合(例:the Austin-Dallas drive takes about three hours)
・二つの固有名詞の重要性が同等の場合の区切りとして使用される場合(例:the Mason-Dixon Line)

「em ダッシュ」の使用例:
・文の途中で挿入句を入れる場合(例:almost all the students―as many as 95%―failed the test)
・引用文の作者を入れる場合(例:"Age cannot wither her, nor custom stale her infinite variety." ―William Shakespeare)

ハイフンはキーボードから入力ができますが、「en ダッシュ」と「em ダッシュ」の表示方法は以下の通りです。
Unicode の場合:
・en ダッシュ:U+2013
・em ダッシュ:U+2014

HTML 上で表示する場合:
・en ダッシュ:– または – または –
・em ダッシュ:— または — または —

製品のユーザーインターフェイスの英語化では文字化けなどのリスクを考慮し、en ダッシュやem ダッシュの代わりにハイフンを使用することが多いですが、知識として知っておくとよいかもしれません。

2014-09-24 09:00  英語用法

三点リーダーって…

早速タイトルでも使ってみましたが、継続や余韻、省略などを表す場合、「…」を使うことがありますよね。
私たちが対応しているアプリのUI文言などでも、たとえば「更新しています…」など継続中の場合などで使用していることがあります。

みなさんもご確認いただければと思いますが、日本語環境(日本語のフォント)で、ワードやエクセルに半角でピリオドを続けて3 つ打つと、デフォルトの設定ではオートコレクト機能が働き、下記の図のように点が中央にきた全角の三点リーダー「…」に置き換わります。
整合性をとるため、また意図しないテキストに変換されることを防ぐため、私たちが普段ワードやエクセルを扱う際は、このオートコレクト機能をオフにして作業を行っています。ただし、翻訳者がこの機能をオンにしていると、こちらが意図していない変換が起こる可能性もあるので、意図しない変換が無いかについても、私たちは通常チェックしています。

ピリオド3 つを1文字で表記することを、欧文では、“HORIZONTAL ELLIPSIS” と言い、一般的に使用されています。
Unicode で “HORIZONTAL ELLIPSIS” は、“U+2026” となり、日本語表記の三点リーダーも“U+2026” に対応付けられています。
ただ日本語のフォントのように、点が中央にくるのではなく、欧文のフォントでは半角ピリオド3 つと同様、下に表示されます。
こちらも試していただけるとイメージできると思いますが、オートコレクト機能で置き換わった三点リーダーを選択して、フォントの設定を変更してみると、フォントによっては、点の位置が下に変わるものがあります。

半角ピリオド3 つ「...」の場合は、自動改行がある場合、ピリオドの途中で改行が入ってしまう可能性がありますので、対応方法については、クライアントの意向や対応するデータファイルなどによっても変わってきますが、同じファイル(アプリ)内で混在しないよう、整合性をとることを心がけています。



2014-09-17 09:00  文言設計

待ち時間に「遅延」発生

ポータブル音楽プレイヤーなどの、スクリーンセーバーを表示するまでの時間を設定する画面に「待ち時間」とあった場合、私たちは通常“delay”を使用しています。“delay”と聞くと、「遅延」などネガティブな印象を受け、“waiting time”などとしたほうがよいのではないかと、日本人の感覚では思ってしまいますが、こういったケースでは、英語ではよく“delay”が使用されるそうです。もっとも、元の英語が比較的そのまま使用されることが多いコンピューター用語に詳しい方にとっては、“delay”の使用は珍しいことではないかもしれません。

<日本語>
待ち時間
15秒
30秒
60秒

<英語>
Delay
15 Sec
30 Sec
60 Sec

英語辞書の Longmanで調べると、以下の記載のように、単に「待ち時間」の長さも意味することがわかります。
delay: when someone or something has to wait, or the length of the waiting time

ただし、多言語に翻訳する際は、翻訳者によく仕様を伝えたうえで、その国や地域に合った訳語にしてもらうよう注意が必要です。日本語でもこの場合「遅延」は適切ではないですね。

2014-09-10 09:00  英訳知識

英語で「クレーム」言えますか?

アプリケーションのユーザーインターフェイスにおいて使われる英語のメッセージ、“Invalid date”の日本語訳例は「無効な日付です」となります。 では“Invalid claim”の訳はといえば、「無効なクレームです」ではなく、「無効な要求です」となります。

“claim”をカタカナ表記にして「クレーム」と訳すと、「苦情」や「不満」といった意味にとられ、誤解を招く可能性があります。 「クレーム」は和製英語で、英語における本来の意味との違いに気を付けなければならない単語の一つです。

“file a tax refund claim”は「税金還付の請求(要求)をする」という意味です。 このように“claim”には「(当然の権利としての)要求」や「(事実としての)主張」といった意味はありますが、「不満による苦情」や「文句」のような意味はありません。

一方、「不満による苦情」といった意で使う「クレーム」の英訳には“complaint”があります。 ユーザー同士が交流できるオンラインゲームにおいて、不適切なメッセージや画像を掲載しているプレーヤーに関して通報する機能がついているものがありますが、その機能名や説明において“file a complaint”(苦情を訴える)という表現が使われることがあります。


たとえば、海外旅行先で買い物をし、英語で還付請求をしたり(file a tax refund claim)、買い物をしたお店での対応に苦情を訴えたり(file a complaint)することもあるかもしれません。 そんなときは、和製英語の誤用に気を付けて、正しく意図を伝えたいものですね。

2014-09-03 09:00  英訳知識
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