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「ただの友達以上」と”more than just friends”は違う?

英訳をしていて困ることの一つは、原文の日本語にぴったり合う英語表現がない場合です。
その一例として、日本語の「~以上」「~以下」があります。
日本語で「5以上」というと、「5かそれより大きい」という意味で「5」が含まれますが、英語では「以上」にあたる単語はなく、近い表現の“more than ~”は「~より大きい」という意味なので、“more than 5”は「6以上」という意味になります。
「以下」も同じく、「5以下」に「5」は含まれますが、“less than 5”に「5」は含まれません。
(英語の“less than”は、日本語の「未満」にあたりますね。)
ユーザーインターフェイス(UI)文言で「以上」や「以下」はよく使われますし、ローカライズ時に気をつけて翻訳をしないと、誤った情報を伝えユーザーの混乱を招きかねません。
下記は私たちの「以上」、「以下」の英訳例です。

<英訳例>
日本語:一つ以上のフォルダを選択してください。
英語:Select at least one folder.

日本語:二つ以上のビデオを選択してください。
英語:Select two or more videos.

日本語:2 MB 以下の動画ファイルは DVD-VR に出力することができません。
英語:Cannot output a video file whose file size is 2 MB or smaller to DVD-VR.

「以上」と“more than”の違いを知った時、「ただの友達以上」と“more than just friends”も意味が違うのだろうか?と思いました。
いやいや、「あなたはただの友達以上」と言われたら、喜んでいいのですよね?

2014-06-25 9:00  英訳知識

同じ言語でも訳し分けが必要?

以前、ポルトガルとブラジルで使われているポルトガル語は、全く同じではないことをお話させていただきましたが、ポルトガル語以外にも、使う国や地域によって、違いがある言語があります。
英語でも、アメリカ英語とイギリス英語では、違いがありますよね。
今回は、私たちが訳し分けて対応したことがある言語について、少しご説明いたします。

【ポルトガル語:ポルトガルとブラジル】
ポルトガルとブラジルのポルトガル語では、使われている単語や綴り、文法に若干の違いがあります。
また翻訳の場合にはあまり影響はありませんが、発音にも違いがあります。

<違いの一例>
進行形の場合、ブラジル・ポルトガル語では、動詞の後に「ndo」が付き、ポルトガル・ポルトガル語では、「a+動詞原型」となることが多くあります。

英語:Starting
ブラジル・ポルトガル語:Iniciando
ポルトガル・ポルトガル語:A iniciar

【スペイン語:スペインとラテンアメリカ】
スペインとラテンアメリカで使われているスペイン語にも、単語や綴り、発音、文法などに若干の違いがあります。
意味が通じないということはありませんが、やはり多少の違和感はあるかと思います。

<違いの一例>
「コンピューター」の意味で一般的に使われている単語に違いがあります。

英語:computer
スペイン・スペイン語:ordenador
ラテンアメリカ・スペイン語:computador

【フランス語:フランスとカナダ】
フランスとカナダで使われているフランス語は、上記のスペイン語の違いと比較すると、違いは大きいようです。
ただ発音に一番違いがあるので、翻訳の場合はそこまで差が出ないかもしれませんが、単語や綴り、文法などにも違いはあります。
以前書かせていただきましたが、「!」や「?」 の前に、フランス・フランス語ではスペースが入り、カナダ・フランス語では入らないことも、違いの1つです。

【中国語】
簡体字と繁体字の違いについて以前少し書かせていただきましたが、まず漢字の表記が違いますね。文字コードも違います。また使われる単語自体が違うものもあります。

また同じ繁体字でも、台湾と香港で使われる繁体字では漢字の表記などに若干の違いがあります。

<違いの一例>
「台」を表す表記に違いがある場合があります。

日本語:台湾
台湾(繁体字):臺灣
香港(繁体字):台灣

その他にも、アラビア語なども使用されている国や地域などによって違いがあります。
どこまで訳し分けて対応するかは、クライアントの意向などによって変わってきます。
2014-06-18 09:00  ローカライズ業界知識

IJET-25 に参加します!

SDNA ローカライズチームメンバーは 6/21(土)、6/22(日)に、東京ビッグサイトで開催される IJET-25 に参加します。
IJET (International Japanese-English Translation Conference) とは、日本翻訳者協会(JAT)が主催する英日・日英の翻訳者や通訳者向けのイベントで、20~30 のプログラムと様々なネットワーキング・イベントで構成されています。
過去にはハワイ、広島、シアトル、宮崎などで開催されましたが、今年は 25 回目にして初めて東京で開催されるということで、私たちも初めて参加します。
私たちが参加予定のセッションは翻訳業界の未来の話から、PC作業での肩こり腰痛軽減法まで多岐に渡り、今から非常に楽しみです。
もし皆様に会場でお会いできたら、ぜひご挨拶させてください。

IJET-25
http://ijet.jat.org/ja/

2014-06-13 16:00  その他

角カッコ[]をよく使う日本人、英語では…

[設定]といったように、ユーザーインターフェイス(UI)文言の日本語のメニュー名などで、よく[]が使用されているのを目にします。英語ではそういったメニュー名などでは[]は使用せず、単語の先頭の文字を大文字にしてそのまま記載することが多いです。

<例文>
日本語:設定画面は [設定] をクリックすると表示することができます。
英語:Click Settings to display the settings window.

日本語:設定は [ツール] - [設定] の [高度な設定] の項目で確認することができます。
英語:The settings can be confirmed by selecting Settings from the Tools menu and clicking the Advanced Settings panel.

SDNAネイティブチェック担当者によると、英語ではメニュー名などを[]で囲むことはせず(少し不格好とのこと)、強調したい場合はボールド(太字)にした方が良いそうです。

UI文言以外でも、日本ではたとえばメールの件名でもよく[]を使用しますが、英語では[IMPT](重要)、[URGENT](至急)などは強調するために使用することはあるが、通常はあまり使用しないとのことです。

このようにカッコの表記にしても、日本では一般的でも海外ではそうではないということがありますね。
2014-06-11 09:00  英訳知識

「Ctrl+↑」は世界共通?

アプリケーションの日本語版ユーザーインターフェイス(UI)文言では、キーボード上の方向キーの表記として矢印記号を使っています。

たとえば「Ctrl+↑」という文言は、キーボードの“Ctrl キー”と“↑キー”(上方向キー)を一緒に使用することを意味しています。

“上方向”ではなく矢印記号“↑”を使うこの表記は、Microsoft のサイトやスタイルガイドに、方向キーに言及するときの留意点として「← キー」「→ キー」「↑ キー」「↓ キー」を使用するとあることからも、広く認知された方法と言えます。

一方、英語表記では“Ctrl+Up Arrow”や“Ctrl+Up”というように、矢印記号ではなく、語句を用いています。

多くのキーボードにおいて、方向キーのラベルには、語句ではなく“↑”や“▲”といった記号が使われるのが一般的なので、当然のように「Ctrl+↑」といった UI 文言は世界共通で使える表記だと思ってしまいそうですが、むしろ多くの言語において、英語のように語句を使って表記するケースが多いようです。
(「Ctrl+↑」のフランス語例:Ctrl+Flèche haut)

ちなみに“Ctrl”についても、ローカライズをする際には気を付けたいポイントです。 というのも、たとえばドイツ語向けのキーボードでは“Ctrl”は、“STRG”や“Strg”といったラベルになっているものもあるため、「Ctrl+→」をドイツ語で表記する場合は“Strg+Rechts”というようにローカライズする場合もあるからです。

以下、キーボードに言及している日英の UI 文言例を、参考までにいくつかご紹介します。
日本語 英語
 Ctrl+←  Ctrl+Left
 Ctrl+→  Ctrl+Right
 Ctrl+↑  Ctrl+Up
 Ctrl+↓  Ctrl+Down
 前の画像 (←)   Previous (Left Arrow) 
 次の画像 (→)   Next (Right Arrow)


2014-06-04 09:00  英訳知識
SDNAのローカライズ
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