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オーディオノイズはどう表現する?

オーディオ製品関連の英語化を担当していると、たまに「『サーッ』という小さな音」のような擬音語が出てきて、どう訳せばよいか悩むことがあります。
英語ネイティブに相談しようにも、まずその音の説明が難しいです。
今回は音関連で比較的よく使われる英語表現を二つご紹介します。

まず一つ目は、電源を入れた時や機能を切り替えた時にスピーカーなどから聞こえるブツとかボツという音で、英語では“a pop”や“a popping sound”と言うそうです。
使用例:
Switching the effect on or off produces a popping sound.
エフェクトのオンオフ切り換え時にブツ音が発生します。

二つ目は「音が途切れる」ですが、“break up”を使います。
使用例:
Playback is breaking up.
再生中に音が途切れます。

冒頭に出てきた「『サーッ』という小さな音」を、私たちは“quiet static”と英語化しました。
英語文言を元にした他の言語へのローカライズを考えますと、翻訳者に正しく理解されないおそれもあるので、このようになるべく言葉で説明する文言にした方がよいと思っています。

2016-08-04 09:00  英訳知識

”delete”と”remove”の使い分けについて

私たちは「削除」という日本語文言を英語化する時、仕様によって“delete”と“remove”を使い分けています。“delete”は、例えばファイル自体が削除される場合に使用し、“remove”は一覧からの項目削除などファイル自体は削除されない場合に使用しています。
Microsoft スタイルガイドでも下記のように書かれています:
Do not use remove to mean delete. Remove is correct in technical contexts such as the following:
- To refer to taking an item off a list in a dialog box that has Add and Remove buttons.
- To refer to taking a toolbar button off a toolbar, or hiding displayed data without deleting the data, such as columns in Windows Explorer.
- As a synonym for unload.
- As a synonym for uninstall in a context that talks about adding instead of installing software or hardware.

今までこの使い分けをしていなかったと思われた方もいらっしゃるかもしれません。
例えば、ファイル自体は削除されず一覧から項目のみ削除される場合に“delete”を使うリスクについて SDNA のネイティブチェック担当者に聞いたところ、「ユーザーが、ファイル自体削除されることを心配する危険はあり、“remove”を使用した方が、曖昧さが少なくなる。」とのことでした。

2016-05-11 09:00  英訳知識

カナダ向け英語対応は必要?

あるクライアントより、US 英語とは別にカナダ英語を作る必要があるか聞かれました。 私たちは今まで、カナダ向けと言っても US 英語と中身は同じでよいという依頼しか受けたことがなかったため、カナダ英語対応が必要か翻訳会社 2 社とアメリカ在住の英語ネイティブライターに意見を聞きました。
最終的にはクライアントの意向に沿って対応しますが、上記三者のコメントを読む限り、US 英語をさらにカナダ英語へローカライズするメリットはあまりなさそうです。
一つ目の回答は、ヨーロッパの翻訳会社です。
「カナダ英語は実際には US 英語とほぼ同じであり、通常分岐した英語とは考えられておらず、個別のローカライズもされません。アクセントの違いはありますが、それは口語英語のみに適用されます。
でも、もし明確にカナダ市場をターゲットにするなら、カナダ人の翻訳者を付け確実にカナダに相応しいローカライズをします。ただ、US 英語からほとんど変更はないと思われるので、個人的にはあまり意味がないと思います。」
続いて、国内の翻訳会社の回答です。
「カナダ英語の対応は、現在登録されている過去の案件の中では実績がありませんでした。ただ、ご依頼いただければ対応することは可能です。カナダ英語は、アメリカ英語に対して文法的な違いはほとんどないようです。ただ、アメリカ英語よりもブリティッシュ英語に近いため、ブリティッシュ英語特有のスペル(colour, centre)などを使用し、アメリカ英語と異なる単語は多いようです。また、距離・速度・温度の単位もアメリカ表記と異なるようです。」
最後は、アメリカ在住で IT 系のテクニカルライターである英語ネイティブの回答です。
「今までにインターフェースやドキュメンテーションで、独立したカナダ英語バージョンを作ったことはないです。カナダ英語と US 英語は非常に似ているので、カナダ英語を作成するのは費用対効果が高いとは思えません。
私が知る限り、US 英語とカナダ英語の一番大きな違いは、カナダ英語が“colour”、“defence”、“travelled”のように一部ブリティッシュ英語のスペルを使っているところです。一方で、ブリティッシュ英語のスペルである“recognised”の代わりに、US 英語のスペルである“recognized”を使っていますが。 カナダ人は、アメリカ人の“restroom”の代わりに“washroom”を使うなど語彙に少し違いもありますが、 我々の IT 分野ではあまり気にしなくてよい傾向にあります。発音の違いもありますが、私達の英語化には影響しません。」

2016-04-06 09:00  ローカライズ業界知識

英語でFAQ作成のポイント

みなさんはFAQ(Frequently Asked Questions)を英語で作成する機会はありますか?
今回は私たちが普段英語でFAQを作成する際に気をつけているポイントをいくつかご紹介します。

-質問はユーザーの目線で書く
(例文)
Q: Why can't I add feeds that are in Atom format?
ポイント!
・主語を“I”にする

-回答は会社の目線または客観的な視点で書く
1つのFAQの中で両方の視点で書いてもよい
(例文)
A: We are investigating adding support for Atom feeds in a future version.
A: The advanced features of WondefulFeedApp rely upon aspects of RSS feeds that are not available in Atom feeds.
ポイント!
・主語を“We”にする
・主語を製品や機能などにし、その機能について客観的に説明する

-できるだけ質問形式で書く
ただし、質問形式だと不自然な場合や質問が長く続く場合などは、読みやすさを考え、以下のようにシンプルに現象を書いてもよい
(例文)
Q: My MagicAudioPlayer won't turn on.

-ユーザーの立場で考える
ユーザーが今何を経験しているのか、何を知っているのかなどを考える
会社の内部で使用されている専門用語より、ユーザーが知っていたり、使いそうな用語を使用する


SDNAネイティブチェック担当者はいつも言っています。
Try to put yourself in the user's shoes.(ユーザーの立場で考えること)

FAQに限らず、ユーザーの立場に立ったローカライゼーションを私たちはこれからも心掛けていきます。


2016-03-02 09:00  英訳知識

つけるべきか、つけざるべきか・・・ピリオド

アプリや製品によって英語文言の最後にピリオドを付けているものと付けていないものがあり、一体どちらが正しいのか迷ったことはありませんか?
私たちが英語化する時は、OS の句点ルールに合わせているという前提で、基本的に英語のもととなる日本語文言の句点の有無に合わせてピリオドの有無を決めています。また、日本語文言が文であるのに対し、英語文言が名詞など文でなくなった場合は、日本語文言に句点が付いていても英語文言にピリオドを付けない場合もあります。
通常英語では、基本的に主語と動詞を持つ完全な文(complete sentence)の最後に必ずピリオドや疑問符、感嘆符などの“terminal punctuation”を付けますが、UI 文言の場合は正解があるわけではなく、スタイルの問題とされています。Microsoft スタイルガイドの“Punctuation”の項目でも、“This section focuses mainly on punctuation issues that are matter of style and not a matter of right or wrong”という前置きがあります。
各 OS はピリオドのスタイルについてどのようなルールを定めているでしょうか?
Android を開発する Google の Style ページではピリオドについて、ラベル(ボタンなどのテキスト)や短文にピリオドは付けない、ダイアログの本文や二つ以上の文を続けて書く場合はピリオドを付けると書かれています。
Apple Style Guide では、完全な文(complete sentence)にはピリオドを付けるが、“sentence fragment”(完全な文ではないフレーズ)にはピリオドを付けないと書かれています。
Microsoft スタイルガイドはピリオドについて、下記のように書いています。
・ピリオドの後は 1 スペースのみ空ける。(SDNA 注:タイプライターの時代、ピリオドの後にダブルスペースを入れるルールが定着していたので、わざわざ書いているのかもしれません。)
・コロンの後の箇条書きリストでは、下記の例のようにそれぞれの項目が前置きとつながって一つの文になっている場合や少なくとも一つの項目が完全な文の場合にピリオドを付ける。項目すべてが 3 ワード以下の短いセンテンスの場合は、ピリオドを付けない。
例:
I like to:
- Play my guitar.
- Drive my MINI Cooper.
- Hang out with my family.

Microsoft スタイルガイドでは、上記以外にもピリオドのフォントスタイルなどにも言及しています。
このようにそれぞれのスタイルガイドがありますが、ピリオドに関しても最も重要なのは、製品内で一貫したスタイルを使用することです。

2016-02-03 09:00  英訳知識
SDNAのローカライズ
ソニーデジタルネットワークアプリケーションズ株式会社では、その経験と成熟したプロセスを活用し、質の高いローカライズサービスをスピーディーに提供します。

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